てんかんの原因ってなんですか?

カルバマゼピン配合のテグレトール、その効果は

脳神経のイメージ

テグレトールはカルバマゼピンが配合された医薬品で、てんかんの特効薬のひとつとして知られています。
ヨーロッパでは1963年から発売されている歴史の長い薬ですが、現在でもてんかんの部分発作には第一選択薬とされることがあります。
三叉神経痛の治療薬として使われるようになったのも古く、ほかに躁病や躁鬱病の治療にも用いられるのが特徴です。

神経細胞が興奮を伝達する際には、末端の部分でナトリウムチャンネルが働く必要があります。
テグレトールの主成分であるカルバマゼピンは、このナトリウムチャンネルを遮断する効果を持っています。
その結果、神経の興奮が伝わりにくくなるというのがテグレトールの作用機序です。

てんかんは脳の神経が本人の意思にかかわりなく、勝手に興奮することで起きる症状ですが、テグレトールを服用すればこうした異常な興奮を抑えることができます。
三叉神経痛は顔面に強い痛みを感じる症状であり、テグレトールで神経の興奮の伝達を抑制すれば、痛みを緩和できるというわけです。
躁病または躁鬱病の躁状態の場合も、脳神経の過剰な興奮を抑えることにより、気分を安定させ症状を改善することが期待できます。

テグレトールはてんかんの発作が起きたときに飲んでも、すぐに効くわけではありません。
ナトリウムチャンネルの遮断は徐々に進むため、数週間ほど続けて飲むことで、少しずつ効果を発揮する薬です。
テグレトールに配合されたカルバマゼピンは、特に飲みはじめのうちは排泄されにくく、体の中に溜まりやすいという特徴があるので、様子を見ながら少しずつ増量する必要があります。

症状が改善されたらゆっくりと薬を減量することも可能ですが、てんかんそのものを治療できるわけではないので注意が必要です。
自己判断で勝手に服薬を中断すると、重い発作を起こすこともあるため、医師の指示に従って正しい用法・用量を守ることが大切です。また併用禁忌となる薬もいろいろあります。

テグレトールの併用禁忌

テグレトールの併用禁忌薬としては、多くの向精神薬や抗うつ薬などが挙げられます。
いずれも神経の伝達に関係する薬であり、互いの成分が強め合ったり弱め合ったりして、予想できない副作用を起こす可能性があるためです。
具体的にはベンゾジアピン系の向精神薬や、ラモトリギンなどと相互作用を起こすことが知られています。

向精神薬以外にも、抗真菌薬ポリコナゾールや肺高血圧症治療薬タダラフィルなどは、代表的な併用禁忌薬です。
これらの薬を使用するとカルバマゼピンの血中濃度が下がりにくくなり、副作用が出やすくなるという問題があります。
医薬品ではありませんが、グレープフルーツジュースも同じ効果があるため、一緒に飲まないようにすることが大切です。
逆にセント・ジョーンズ・ワートを含むサプリメントは、テグレトールの効果を弱める作用があります。

テグレトールは血中濃度の管理が難しく、飲み過ぎになりやすい薬なので気をつけなければなりません。
神経の興奮が抑制されすぎると、憂鬱な気分になって自殺念慮が生じることもあります。そうした経験が過去にある方は、慎重に服用する必要があります。
そこまで行かなくても、集中力や反射力が落ちる場合があるため、自動車の運転などは十分に注意してください。

その他の副作用としては眠気・めまいや頭痛・脱力感などのほか、吐き気や腹痛なども比較的よく見られますが、2~3週間で体が薬に慣れてくれば自然に解消するとされています。
しかし症状が重いときは服用量が多すぎる可能性もあるので、早めに病院で相談しましょう。
順調に推移していても、服用中は定期的に血液検査を受けて、適量かどうかを診断してもらうことが大切です。

関連記事

おすすめ記事
ピックアップ記事
診断書

2017.12.3

てんかんは、狭義では統合失調症、うつ病と並び3大精神疾患のひとつと言われています。 原因は大脳ニューロンの過剰な発射によるもので、反復的な…

ページ上部へ戻る